チーム 1

TASSY for 団塊

『団ちゃんの地域活動デビュー策』




 2007年から定年退職を迎える団塊の世代はこれまでのような仕事社会から離れ、新しい生

活へと移行していきます。その中には、日常で行う活動を見出せない人がいると予測されま

す。そもそも、団塊の世代とは競争社会の中で生きており、戦後の高度経済成長期を支えてき

た人々です。その中には豊富な知識や技能を持ち合わせており、退職を迎えてもなお体力を

有している人も少なくありません。また、我々の調査から退職後も何らかの活動意欲や目標を

持っている人が多いこともわかっています。しかし、残念ながら組織社会と地域社会とのギャッ

プを埋めることができず、実際の活動を起動に乗せることができない例も多く報告されていま

す。


 そこで、我々は地域活動のためのノウハウを学ぶスクールの設立を提案します。このスクー

ルで彼らが第2の人生を歩む中で自己の能力を充分に発揮できる基盤を提供します。我々はこ

のモデル地域を神戸市灘区にある上野中学校校区に定め、具体的な人数推移を想定して発

表を行います。このスクールの目標は、退職者が地域活動に入りやすい環境を整備することで

ある。スクールは一人一人の興味や特化した分野を考慮しながら進めていくが、それと同時に

ともにこれから活動していくメンバーとの出合いの場という意味も持ち合わせています。そして、

受講者は1年間の講習を受け、地域内で活動するサークル母体を形成し実際の運営に移りま

す。その過程を行政として、講師の派遣や場所の提供などを通じて支援していきます。


 このスクールは同世代交流や生きがいの発見にとどまることなく、地域との密接な関わりを

持たせていくことでコミュニティの活性化も狙っています。その中で現代社会の問題としてあげ

られる低年齢層の関わる犯罪や核家族化の影響を緩和し、希薄になった地域内交流を再び盛

り上げ、地域の一体化を目指します。